育毛のウソ?ホント?
巷では、髪や育毛に関するさまざまな俗説が聞かれます。
「薄毛・脱毛症は遺伝する」、「ワカメやコンブは髪に良い」、「毛深い人は薄毛、脱毛症になりやすい」などなど。それらの俗説は、必ず正しいものでなかったり、一部だけが切り取られて、伝わっているものもあるようです。
本気で、育毛に取り組むならば、正しい知識は必要不可欠です。ここでは、そんな髪や育毛に対しての「ウソ・ホント」を解説します。
髪は一度抜けたら生えてこない?
NO
髪の毛は、発毛 → 成長 → 脱毛 を繰り返しています。
正常な状態の場合、抜け落ちた髪の後には、また新しい髪が作られ、発毛します。このサイクルが、何らかの原因で乱れると、脱毛後、休止状態に入ったまま、新しい髪が生えてこなくなってしまいます。
ただし、最近の研究により、多くの場合は、髪の毛の幹細胞(マスターテープのような役割をする細胞)は残っていることがわかっています。このため、正常なサイクルを取り戻すことが出来れば、発毛は可能と思われます。(先天的な無毛症や、ケガやヤケドなどにより、頭皮の細胞が破壊されてしまった場合を除きます。)
ワカメやコンブは髪に良い?
NO
「ワカメやコンブは髪に良い」ということが、昔からよく言われて、信じている方も多いようです。確かに、ワカメやコンブの海藻類は、髪の健康に重要な、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。ですが、これらがそのまま、髪の栄養分になるわけではありません。恐らく、ワカメやコンブのイメージが、黒々とした髪の毛を連想されることから、言われるようになったのではないでしょうか?
もちろん、体や髪の健康を維持する上で、食べないより、食べたほうがいいですが、そればかりたくさん食べていれば、薄毛や脱毛症に効果的ということはありません。それよりも、バランスの取れた食生活を心掛けるべきでしょう。
薄毛や脱毛症は遺伝する?
YES
残念ながら遺伝は、薄毛や脱毛症の大きな原因のひとつです。薄毛や脱毛症の人がいる家系では、その体質を受け継ぐ可能性は高くなります。
ただし、あくまでも遺伝するのは、なりやすいという体質です。薄毛や脱毛症そのものが遺伝するわけではありません。その体質にもろもろの条件が重なったときに、薄毛や脱毛症が進行します。
もし、遺伝でその体質を受け継いでいてしまっても、早いうちからキチンと正しいケアをしていれば、薄毛や脱毛症の危険性は、より小さくなります。症状が進んでしまうと、育毛の効果も現れにくくなるので、早くからのケアは重要です。
毛深い人は薄毛や脱毛症になりやすい?
YES
薄毛や脱毛症の主な原因のひとつとして、男性ホルモンがあげられます。毛深い男性は、男性ホルモンの分泌量が多いので、毛深くない男性に比べて、薄毛や脱毛症になる可能性は高くなります。
ただし、男性ホルモンが多い = 薄毛、脱毛症 ということではありません。
それには、頭髪の細胞の感受性の高さが、大きく関係しています。男性ホルモン+過敏に反応する頭髪細胞 の条件が重なった時、薄毛・脱毛症の症状が表れることになります。毛深い男性でも、フサフサの髪の毛の人がたくさんいるのは、このためです。
帽子をかぶっていると薄毛や脱毛症になりやすい?
NO
これもよく言われることですが、直接の関係はありません。夏の日差しの強い日など、帽子などをかぶったほうが、紫外線による髪や頭皮へのダメージを防ぐことが出来ます。
ただし、まったく「薄毛や脱毛症との関係が無い」というわけでもありません。長時間、帽子やヘルメットをかぶったままの状態でいると、頭が蒸れ、汗をかきやすくなります。雑菌などが繁殖しやすい状況を作り、不衛生になりがちです。帽子やヘルメットをかぶる機会が多い方は、定期的に風通しをよくして、こまめに汗を拭くように心掛けてください。
シャンプーすると抜け毛が増える?
NO
排水口に溜まった抜け毛の量を見て、シャンプーをすると抜け毛が増えると信じている人も多いようです。薄毛や脱毛症に悩む人の中には「洗髪するのが怖い」という方までいます。
髪の毛は、何もしなくても、寿命がくれば、抜けていきます。シャンプー時には、その抜け毛がまとまって流れるので、多く感じるかもしれませんが、健康な人でも1日に60~100本程度は抜けています。
厳密に言うと、成長期を終え、後退期に入った髪は、外部からの力で抜けやすくなりますから、シャンプーをすることで抜けているかもしれません。ですが、それらの抜け毛は、何もしなくても、近々抜ける予定の髪の毛ですので、気にする必要はありません。それよりもキチンとシャンプーをして、頭皮をきれいな状態に保つことをが大切です。
ブラシで頭皮をたたくと良い?
NO
「ブラシで頭を叩いて、頭皮を刺激すると良い」ということは、よく言われていると思います。中には血が滲むほど、叩きまくっている方もいるそうです。多少の刺激なら問題はないと思いますが、過度の刺激は頭皮を硬化させ、皮膚化を招きます。
健康で血行の良い頭皮は、青白く、柔らかで弾力があります。ですが、過度の刺激を与え続けることで、頭皮は厚く硬くなり、色は肌色に変化していきます。こうなってしまうと、健康な髪を取り戻すことは、非常に困難です。ゆえに、ブラシたたくことはおススメ出来ません。
タバコは髪によくない?
YES
タバコは、髪にも体にも百害あって一利無しです。
ニコチンには、血管を収縮させる作用があり、血流を悪くします。タバコを吸った1秒後には、指先の温度が1度下がるという実験結果も出ています。
毛根の周辺には、たくさんの毛細血管があり、多くの育毛剤には、毛根に栄養を届けやすくするため、血行を良くするための成分が含まれています。これと、逆の作用をするタバコが、髪にいい影響を与えるはずがありません。
「薄毛や、脱毛症の人の頭皮の温度が1度程度低くなっている」という報告がありますので、本気で髪のことを考えるなら、禁煙をお勧めします。